学習支援 2021.3.31

【2020年度　オンラインマナビーバ無事終了しました！】

2020年7月から開始した、『学習支援事業オンラインマナビーバ』は、2021年3月5日（金）に年度内最後の支援を実施し、無事終了しました。中学生の参加者20名、大学生スタッフ8名で、延べ681時間の支援を行うことができました。また、5名在籍していた中学3年生は、全員が志望校に合格することができました。改めてお祝いを申し上げます。

オンライン支援を行うにあたって

こども・コムステーション・いしかりでは、2017年度から、石狩市内のひとり親世帯等で、学習環境に困難を抱える中学生を対象とし、学習・食事支援を行う『学習支援事業マナビーバ』を実施してきました。毎週金曜夜に、会場となる大型児童センター・こども未来館に中学生が集まり、教員を目指す大学生スタッフによる学習支援、市民のボランティアによる食事支援を行ってきました。
しかし、2020年度は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、集合しての学習支援が難しくなり、急遽オンライン会議ツールを活用しての支援に切り替えることとして、必要な準備を進めました。その際、『子供の未来応援国民運動　新型コロナウイルス感染拡大への対応に伴う緊急事業』に道内で唯一採択されました。また、『石狩市子どもの居場所づくり推進事業』にも採択され、ともに多大な支援をいただきました。

中学生用のタブレットの準備、オンライン会議ツールの使い方のマニュアル作成、オンラインでの支援について大学生スタッフとの会議や情報共有を行うなど、急ピッチで準備を進め、7月から事業を開始することができました。
9月には感染拡大の勢いが増し、大学生スタッフも自宅からの支援に切り替えることとしたため、中学生用の問題集などの教材を手配して配布するなど、スムーズな学習支援が行えるよう工夫を重ねました。
また、毎週直接顔を合せての支援ではないため、中学生・保護者との登録時の面談は時間をかけて行い、中間でのアンケートを実施、随時保護者と連絡を取り合うなど、保護者の不安が少しでも解消されるように心がけました。

初のオンライン学習支援を終えて

急なオンラインへの移行にもかかわらず、大学生スタッフの対応は的確でした。対面とは違い、画面越し・スピーカー越しでのやり取りでしたが、オンラインが初めての中学生にも、それぞれの学習スピードに合わせて授業を進めるなどの対応を実現してくれました。以前から学習支援に携わっていた大学生スタッフが大半を占めており、中学生への支援経験が充分にあるということが力になったと言えます。教職志望の大学生スタッフにとっても、今後確実に普及するオンラインでの指導について、よい実践の機会となりました。
また、中学生が自宅から参加できるようになったため、距離の障害がなくなり、南北に広い石狩市全域を対象とすることができたことも、今回の事業における成果のひとつです。

アンケートの声

「オンラインマナビーバに参加して、学校のテストの成果はありましたか？」「家庭学習の時間は増えましたか？」の設問には、いずれも7割以上の参加者が「テストの成果があった」「家庭学習の時間が増えた」と回答しており、成績・学習習慣の双方で良い効果があったことが分かりました。
保護者向けのアンケートでは、「苦手な分野を中心に学習させてもらっています。おかげ様で意欲的に勉強に取り組むようになりました（中１保護者）」「中学を卒業後も学習させていただけると助かります（中３保護者）」など、好意的な評価を多くいただきました。
今回、オンライン化によって、従来の学習支援のような集団形式ではなく、中学生と大学生スタッフが１対１となる形式を選択することになりました。この点については、保護者アンケートの回答で「個別で勉強を見てもらうことがとても心強かったようです」「子供のペースで解らないところを教えてくれるので、とても助かっています」といった内容のものがありました。
（参考資料）2020_オンラインマナビーバ終了時アンケート結果